法人研修「こどもを中心に生きること、協働すること」

6月17日(土)に社会福祉法人しおん保育園 滝山しおん保育園園長で、NPO法人南沢シュタイナー子ども園代表理事の吉良 創先生を講師にお招きし、子育て園ぽかぽかの法人研修が行われました。

まずは、ライアー響会の代表でもいらっしゃる吉良先生のキンダーハープの演奏からスタートしました。プレイルームの中にきれいで音が静かに響きわたると、場にいた参加者が一斉に自然に音を「聴こう」と音色に耳を傾けました。音をじっくり聴く体験を楽しみました。

素敵な音色の後、本日最初のテーマは「生まれてから死ぬまでの人間の成長を踏まえてこどもを見る」 生まれてから死ぬまでのバイオグラフィーを学びました。

これまで乳幼児期の発達を学ぶことが多かった私たちでしたが、研修で7年サイクルでの乳幼児期~中・高齢期までの発達を学び、乳幼児期の体験が、大人になってからの人生に大きくつながっていることを知りました。改めて乳幼児期をどう過ごすかが大事と再認識しました。乳幼児期は身体を作る時期であり、たくさんのよい感覚体験ができるよう、日々部環境を整えていきたいと思いました。

午後は「リズム」のワークショップを行いました。

隣の人のリズムを聞いて同じ間で手を叩く。次はタン、タタタン、タンタンのリズムに合わせて自分の手、足、手、足を順番に叩く…うわあ、難しい、次は手?足?…頭をフル回転し、試行錯誤しているうちに、少しずつリズムがつかめるようになり、そうすると、頭で考えなくても身体で動けるようになり、安心感がでてきて楽しくなりました。なるほど!リズムは繰り返すうちに自然と動けるようになり、安心感が出てくるのだなと、こどもにとってリズムが大事という意味を実感できました。

最後は「気質という観点への理解を深め、共に働く」というテーマを学びました。人間は4つの気質に分類できるということで、それぞれ自分は何気質か自己チェック!隣同士でシェアし合い、「粘液質が一番点数が高かった」「多血質だった」「憂鬱質と、粘液質が同じ点数だった」など、職員それぞれに結果が異なり、個性も色々だということを知りました。気質は同じ一人の人間でも、環境によって、年代よって変化するものでもあり、気質は個性の身にまとう衣のようなものであるということ。こどもに対しても、職員同士でも、衣の内にあるその人ならではの「個性」を見ていくことが必要なのだなと学びました。日々仕事をする中で、お互いの異なる個性を尊重し、生かし合いながら、チームでこどもの保育、療育を進めていきたいと気持ちを新たにした一日でした。

本日は、箕面の小さな保育室こっこさん、甲子園口のプリムローズさんからも研修にご参加いただき、一緒に1日学び合いました。吉良先生にたくさんの学びをいただき、大変貴重な1日になりました。今日の学びを明日からの日々の実践で生かせるよう、しっかり励んでいきたいと思います。