つくし園にはテレビやスマートフォンなどの機器は置いていません。生の声やふれあいを大切にしています。
またつくし園のおもちゃには木や布でできたシンプルで手作りされた物が多いです。自然の中にある素材で作られた物は心が落ち着くという効果があることと同時に、幼い頃から本物に触れる体験を大切にし、素材の持つ違いを感じ取れる感覚を養ってほしいと思うからです。様々なもの(壊れやすいものも含む)の扱いを保育士と一緒に知ることもその一つです。
おもちゃ自体がシンプルであるということは、こどもたちの表現次第でなんにでも変化ができるということです。布一枚を床に敷けばピクニックが始まり、腰に巻けばスカートやエプロンに変わります。布の上に人形を寝かせたり、ゆらゆらゆりかごにもなります。こどもが10人いれば10通りの遊び方が生まれます。この想像力も使っていかなければなかなか伸びていきません。
素敵な目を引くおもちゃには、こどもたちもパッと飛びつきますが、興味が長く続かず、遊びも広がりません。それは目をひくおもちゃには想像力を働かせる余地が少ない場合が多いからです。
つくし園では、地域の方々がボランティアで作ってくださったお手玉やつみ木、ままごと台などを大切にし、木や布のぬくもりを感じながら、毎日表現豊にあそんでいます。
幼い頃から本物に触れる体験を大事にしたいと考え、ぽかぽかでは、木や布でできた手作りおもちゃを多く取り入れています。
つくし園のおままごとキッチン、ひも、布、エプロンなど、地域の方々や職員が愛情をこめて作りました。
たんぽぽ、つくし園で使用しているぽかぽかチェア、ぽかぽかテーブルも、職員とボランティアさんで、こどもの使いやすさを考えてデザインしたものです。こどもの健やかな感覚を育む本物の木を使い、こどもへの優しさと、大人の使いやすさを考えて企画、開発しました。