こどもの興味関心を引き出す準備に力を入れ、自身から関わろうと思えるまで、促しすぎずにじっくりと待ちます。特に、食体験と芸術体験に力を入れています。
野菜を育てるところから収穫、調理まで、実際にすべてのプロセスをこどもたちと一緒に行います。土づくり、肥料やお水をあげること等、植物への日々の世話を通して、植物の成長する姿、そして実る姿を見ること、実ったものを収穫、調理をして食べることで、五感をたくさん使う食体験をします。食に一から関わることで、食べるものの正体がわかり、初めは偏食の多いお子さんも、安心して食べられるものが増えていきます。
植物絵の具を使った活動、自然物を使った制作活動など通じて、こどもの想像力・集中力を引き出します。
もともとある既存の「紫色」の絵の具を使うのではなく、「赤」と「青」を混ぜて紫色を作る際には、その分配によって色の濃さや雰囲気が違ってきます。その時その時にできる色の違いを発見すること、工夫してみること、試してみること等の体験ができるように、色を重ねても美しい発色である「透明絵の具」という種類の、より自然の中で見つける色に近い「植物絵の具」の「赤」「青」「黄」を用意します。そこからこどもたちなりの色がたくさん生み出されていきます。
未完成のものは、自身で工夫して扱うことが必要になってきます。自然なものは形や色が不揃いなので、制作活動で取り入れ、思いついたものに作り替えようとするとき、工夫を要します。
また加工するためにハサミやボンドを使いながら切ったり塗ったり揃えたりする工程は、手先もたくさん使います。完成を想像し、様々な色や形のものを扱う活動は、こどもたちの想像力・集中力を引き出していきます。